ネットで「QAエンジニアとは!」みたいな記事が粗製乱造されているような気がします。言葉悪いですけど。
なぜそう思うのか、というと不正確であったり「イメージで書いているな」というのが伝わってくるから、です。
その要素のひとつになっているのが「QAエンジニアに向いているのはこんな人!」という項目です。
いくつかの記事を確認しましたが、
- 細かい作業が得意
- 注意深くバグを見つけられる
- 根気強い
といった、テスト実行に閉じたような特徴が書いてあり、そうとも限らないんだけどなぁ・・・という思いです。
とくに自分は今期もないし細かい作業はしたくないし、注意浅いので、真逆です。
じゃあQAエンジニアに向いているのはどんな人?
文句いいっぱなし、だと良くないので、自分はどのような人がQAエンジニアに向いていると思うのか、もひねり出してみます。
ただ、大前提として「こういう気質が向いてる」と一概には言えない、と考えています。マネジメントをかじってみてわかったのですが、気質や性格などは本当にさまざまで「どう活躍の場面を本人が見つけられるか/マネージャーや組織が提供できるか」のほうが大事です。もちろん、技術的に誠意がなかったり、あえて悪事や揉め事を起こすような人は適していないと思いますが。
予防線はこのくらいにして、個人的にQAエンジニアに向いている要素のひとつは「ヒーラー気質」な気がしています。
ヒーラー、というのはゲーム用語なので馴染みのない方も多いかもしれません。ヒーラーとはヒールする人、つまり回復やサポートをする役のことです。とくにオンラインゲームでは、
- 攻撃特化の人
- 防御特化の人
- 回復特化の人 ← これがヒーラー
が協力して冒険をすることも多く、自分がどんな役回りになるかを選んで遊びます。
このような場面で、味方を回復したり、味方を強化してゲームを進めやすくするような補助を行ったりするヒーラーを選ぶタイプの人はQAが向いているのでは・・・?という仮説を持っています。
ヒーラーを選ぶ人というのは、自分が直接的になにかを行うというよりも、周りを助けたり、周りが物事を効率的に行えるようにサポートすることに喜びを感じる人が多いです。(あくまでも体感
いなくとも冒険自体はできるものの、居てくれると助かる。そんな存在が、ソフトウェア開発におけるQAなのかな、と考えています。もちろん*年先に全然違うこと言ってる可能性はありますが。
・・・なんてことを(手元のメモによると)1,2年くらい前から考えていたようなのですが、くぼぴーさんも近い記事書かれていたのでこちらもぜひ。
あとは過去にこのブログでも書いてましたが、基本イネイブリングQAって支援職な気がしています。支援、という言葉が好き嫌い分かれがちなのでもっとよい表現模索中。
- 一人目風QAエンジニアの初動と期待値コントロール - テストウフ
- 開発者のテストをレビューする際に気をつけていること - テストウフ
- なんでも知ってるQAでなくてもいいので、一緒にやってみるQAになるのがよさそう - テストウフ
ちなみにFF14でヒカセンをやっている私はメインが白魔で学者練習中なヒーラーです。