いきなりですが、ミーティング活発ですか?

私も過去マネジメントをしていたときにぶつかった壁なのですが、エンジニアチームのミーティングが盛り上がらない問題はよくあると思います。

盛り上がらない、形骸化している、ルーチンワーク化している・・・表現はさまざまですが、おおよそ以下の状況をここでは指しています。

  • 同じひと(リーダーやマネージャー)ばかり話す
  • AさんBさんCさんが担当タスク報告して終わり
  • 流れ作業的に終わる

など。とくに日次や週次のMTGはこのような状態になりがちだなと思っています。同じメンバーで長く続いているチームなどはなおさらです。

Image from Gyazo

こんな感じ。リーダーと各メンバーの間では会話があるものの、メンバー間が無いので出席とっているだけのような状態になってしまいます。

これらの問題に対する解決策として、万能とはいわないまでも「これやってよかった」と思える工夫を2つ紹介します。

司会を持ち回りにすつ

盛り上がらないMTG、だいたい喋る人が固定化されていることが多いと感じていまして、その解決方法として「司会を持ち回りにする」というのをやってみたことがあります。強制的に全員が喋ることになりますし、いち参加者としてのときと比べて、司会のほうが「真面目に皆の話を聞かねば」という無意識の圧がかかるのかもしれません。メンバー間の会話が増える方向に働くので、これは効果的だと感じました。

雑談タイムを設ける

週次定例の後半に全員の近況報告タイムを設けたことがあります。これもけっこう盛り上がったのでよい取り組みだったなーと思っています。仕事に関係ない話をしようというコーナーなのですが、趣味とか出来事の話と、そこでどう感じたかの話は、キャラクターの理解につながるんですよね。キャラクターの理解というのは、すなわち思考ロジックの理解だと捉えています。ある事象や場面に出くわしたときに、**さんだったらこう反応する・動くのではないか?とリーダーや周りのメンバーが考える土台になるのです。その結果、チーム全体でのコミュニケーション、とくにヘルプし合うような動きにつながっているように感じました。意識的に「あ、これは**さん困るだろうから助けよう」と思って動くというよりも、仲間のキャラクターを知っていると無意識に先回りして手助けをしている、ような気がします。すみませんこれは根拠はないのですが・・・感覚的に。共感できる方いたら教えてください。

注意点として、業務状況によってこの雑談タイムはスキップされがちです。チームのフェーズにもよりますが、関係性構築したい、立て直したい、といった段階であればどんなに忙しくとも雑談は絶対するという強い意志も必要かもしれません。

キャリアにおいてもファシリテーションスキルは大事

これは個人の感覚なのですが、やはりエンジニアであってもコミュニケーションや、いわゆる"しゃべり"がうまい人が評価されやすい傾向にある気がしています。それが正しいのかという議論はありますが、少なくとも協調性があるとか、周囲とよい関係を築きながら成果に繋げられるとか、そういった側面は大事ですよね。

そうなると、いち個人の視点からするとファシリテーションのスキルを身につける、そこまでいかなくても「場馴れする」という機会は貴重ですし、それを無意識にリーダーやマネージャーが独占している状況はあまり良くない気がします。

MTGが盛り上がるように、という目先のメリットもそうですし、長期的にはメンバーそれぞれがMTGを回したり人と話したりするスキルを身に着けてトータルのパワーアップ、というのも期待できます。そのためにも、雑談タイムや司会ローテなどは有効なのかなと考えています。