• 昔に比べて技術書を集中して読めなくなった
  • 昔に比べて新しい技術のキャッチアップができなくなった
  • 昔に比べて仕事中の集中度合いが減っている気がする

などなど、エンジニアとして仕事をしたりプライベートの時間に勉強したりしている中で、「なんか最近うまくできてないぞ」と思う瞬間ないですか。私はその手の瞬間だらけです。

とくに今は子どもが小さいので、まとまった時間が取りづらかったり、なにかに集中して取り組むことが少なく常に"ながら"でやっていて、「あ〜常時ダメだわ〜」と思いながら生きています。

で、これがけっこう辛いんですよね。自分できるはずなのにできない、と。理想がそのままで現実が下がっててストレスになる。

ただ、ある時仮説が降ってきたのですが、

自分のレベルはそのままだが、持てる能力が発揮できない状態になっている

という自己認識自体が実は間違っていて、

そもそも自分のレベルが落ちていて、発揮できる能力自体が下がっている

のが正しいのではないか、と思い至りました。

前者の場合だと、自分はもっとできるのに!というストレスを感じがちです。自分は以前と同じだけの能力がある、と思っているので。しかし実際にはレベル自体が下がっているんですよね。周りの環境の変化、年齢が上がったことによる能力値の配分の変化(あえて老化とは書かないスタイル)などが原因で、そもそも以前とは違うルールのゲームをプレイすることになっている。

5年前にサッカーのレベル100がだった人が、「なんでレベル100相当のことができないんだ!」ってイライラしながらセパタクローやってるようなものです。きっとセパタクローレベルは50くらいなんでしょう。

なので大事なのは、例えば「技術書が前と同じように読めなくなった」と感じたとき、自分が前と同じようにできていないことを嘆くのではなくて、「今の環境においては、またレベルを上げ直す必要があるんだな」と捉えることです。“今"うまいこと技術書が読めるような方法や環境を模索し、実現する必要がある、ということ。

人生でこの「いつのまにか違うルールのゲームに移行している」という状況はたびたび発生するはずです。とくに子どもが居たりすると。そのたびにまた1からレベルが上げ直しになります。ただ、その物事のレベルは上げ直しになっても、「そのときのルールでレベルを上げる方法」というメタなテクニックは身についているはず。逆にそのメタ能力のほうを高めていく必要があるのが"大人"ってやつなのか・・・!

と30代も後半になってから気が付きました。


まさに今技術書が全然読めないーと嘆いているので、そもそもルールが変わって行動レベルが1に戻ってるんだな〜もっかい鍛えるか〜というつもりでやっていきます。 自分自身に向けたメッセージのつもりで書きました。