ELASTIC LEADERSHIPという本を読んでいます。

エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方

いろんな方から「いい本だ」と聞いたので、超速読や速読ではなく熟読しようと思い、自宅のデスクでメモを取りながら読み進めています。

実際けっこう役に立つことが書いてあるのと、他の人に内容紹介するときに便利そうなので、ブログに読書メモという形で残しておこうと思います。

本のターゲット

  • これからリーダーになるひと
  • 今リーダーをやってる人

1章 チームリーダーマニフェストに向かって努力する

  • 良いリーダーになり、良いリーダーで有り続け、次の良いリーダーを育てる方法。
  • リーダーシップはそんなに簡単に身につくものではないのに、ちゃんとしたトレーニングは行われない。←本書の存在意義はココ

1.2 管理者になることを恐れない

  • 会議が増えるとか、コードを書くことから離れてしまうとか、そういった恐れを持っていないか→超持ってる
  • 全部をリーダーが解決するわけではなく、チームが自分たちで解決していけるよ意欲をかきたて、一緒にやっていく。
    • その結果、だんだんと自分の時間を取り戻していける。
  • リーダーになるとチーム運営を色々試すことができる。実験できる。わーい、たーのしー
  • 開発者からリーダーに変わるのではなく、リーダーであり開発者になる、と考える。
    • 開発者だけであるときに比べて、影響力が大きくなる(=色々な武器が手に入る?)

まさに、リーダーやマネージャーになったら雑務が増えて、コード書いたりテストに関して手を動かしたりできないのでは、と思っていた。

1.3 チームリーダーマニフェスト

チームリーダーの目標は

メンバーとチーム全体の自己組織化と自己管理のスキルを全体的に成長させていくこと

1.4 次にやること

チームには、サバイバルフェーズ→学習フェーズ→自己組織化フェーズがあることを理解する。

そして、それぞれのフェーズではどんなリーダーシップを取っていけばよいか学ぼう。

2章 リーダーシップスタイルをチームのフェーズに合わせる

2.1 チームリーダーの役割

  • チームのニーズにあったスタイルのリーダーシップをとるべき。

2.2 困難を乗り越えて成長する

チームリーダーの役割は、優れた人材が育つのを助けることだ

2.4 どのリーダーシップスタイルを選ぶべきか

3通りある。

  1. 指揮統制
  2. コーチ
  3. ファシリテーター

それぞれ適している状況が違う。

2.4.1 指揮統制

リーダーは決定者。このスタイルだと、メンバーが新しいことを学ぶ余地がない。

2.4.2 コーチ

メンバーの成長につながる場合には、誤りや時間がかかることを許容する。

炎上中などにはとれないアプローチ。

2.4.3 ファシリテーター

直接は問題を解決しないが、成果を出すために正しい方向に進んでいるかどうかは常に見ている。

メンバーに問題を解決するスキル等が不足している場合には難しい。

2.6 3つのチームフェーズ

組織のモード リーダーシップスタイル
自己組織化 ファシリテーター
サバイバル 指揮統制
学習 コーチ/独裁者

2.6.1 サバイバルフェーズ

必ずしもヤバい炎上というわけではない。

サバイバルはチームに学習する時間が充分にない状態のことを言っている。

まず指揮統制スタイルのリーダーシップをとって、サバイバルフェーズを抜け出すことが大事。

2.6.2 学習フェーズ

チームが学習するのを助ける。

経験がないメンバーにフォローを付けて経験させ、自己組織化チームへと育てる。

2.6.3 自己組織化フェーズ

あなた(リーダー)がケータイの電源切って数日間休めるなら、それは自己組織化チームだ。

つまりチームが自分たちで問題を解決できる状態にある、ということ。

自己組織化していると言えるチームは、世界中のソフトウェアチームのうち5%程度しかいない。80%くらいのチームはサバイバルモードにとどまっている。

じゃあどうやって異なるフェーズに移るのか?がこの次。

2.7 チームがフェーズ間を移動するとき

チームの資産の均衡を変えるようなことが起こると、移動する。

資産とは

  • チーム自身の問題を解決するのに必要なチームの知識とスキル
  • チームのゆとり時間の量