先日職場の飲みの場で、「社外の勉強会に出る出ない問題」とか「情報発信云々」という話題になりました。
そのときに「そもそも、情報発信ってなんでしなきゃいけないんですかね?」という発言がぽろっと飛び出しました。その時に私含め何人かがそれぞれの意見を述べたのですが、自分としても言い足りなさがあったので、ブログにまとめてみようと思います。
情報発信は「必要」か
まず、「必要」なのか?と聞かれたら、私の答えはNOです。
たぶん、今の時代であれば情報を集めて使う能力があれば、生きていくためには十分な気がしています。
一方で、情報発信は「したほうがいい」のか?と聞かれたら、私の答えは**YES!YES!YES!**です。大事なことなので3回でも4回でも言います。
なぜしたほうがいいか、という理由はいくつかあるのですが、一言でまとめてしまうと「情報発信したほうが得だから」になります。
情報発信を積極的にしている人というのは、その過程で「やっててよかった!」という経験がある場合がほとんどです。なので、良いことがあるから情報発信を自然と継続して、もう「発信するのが当たり前」になっている状態なのです。
情報発信をすることのメリット
情報が入ってくる
私が、この記事の最初に書いた飲みの場で真っ先に挙げた理由がコレでした。
情報発信をすると情報が入ってくるから、です。
私の場合はブログが主ですが、勉強会でも紙媒体でも何でも、自分から情報を発信していると、逆に周りが情報をくれるようになるのです。
ちょうど、「情けは人のためならず」のように、誰かの役にたてばと思ってアレコレ発信をしていると、自分が発信した以上に周りが情報や手助けをくれるようになる。そのポジティブなサイクルの中に入っていき、サイクルを回す手段が「自分から情報を発信する」ことなのです。
知ってもらえる
情報発信をしていると、「◯◯について話をしていた**さんだ」という認識をしてもらえるようになります。
会社内でも、社外のコミュニティでも、「認知されている状態」というのはとても大事で、何か仕事や頼み事があるときに「**さんにお願いしてみようか」となります。
情報発信が、他人の間で名前が挙がるキッカケになり、そこからチャンスが広がる。
これは、小さいながら私も経験してまして、「ブログ読んだので、これこれこういうことを話したいんですが」と声をかけていただく機会が何度かありました。
前に「チャンスは他人がくれるもの。そなえよつねに。 | テストウフ」という記事で書いた内容に近いですが、情報発信をすることで他者の目にふれる機会が増え、結果的にチャンスを呼び込みやすくなる。
「この会社では誰もオレの凄さをわかってねぇ!」なんて飲み屋で愚痴を吐いてる暇があったら、自分に何ができるのか、何が好きなのかを発信するべきなんですよね。そうしないと愚痴ってる間に定年が来ますよ。
(オマケ)収益がある
これは完全に副次効果ですが、たとえばブログでの情報発信をしていると、GoogleアドセンスやAmazonアソシエイツなどの仕組みで収益が発生しますし、社外で講演をすれば講演料が、書籍を書けば印税が入ってきます。
印税などに関しては、時給換算にするとコンビニバイト以下なので、儲けたかったら割には合わないという話をよく聞きます。そのため、収益を情報発信の主な理由にするのはやめておいたほうがいいでしょう。
ただし、あくまでも副次効果として、ちょっとお金がもらえると、またがんばろうという気になるものです。
私もブログ経由で本が売れると、「ああ、自分が書いた記事を見て、役に立ちそうな本だと思ってくれたんだ!」と嬉しくなります。いや、かなり嬉しくなります。
こうした小さい喜びも、情報発信を続ける原動力になっています。
まずは息をするように発信しよう
私も未だに悩みながらやってますが、他人の役に立つ崇高な思想を世に出そうといった考え方でいこうとするとたぶん失敗します。
それよりは、小さなケーススタディでも、「ソフトウェアテストを初めて最初につまづいたこと」などのちょっとした経験談でも、とにかく発信すること。
「きょうはカレーをたべた。おいしかった」のように情報としての価値がゼロの内容でなければ、ハードル上げずにドンドン発信してみたらいいと思います。
私の場合には主な場がブログなのでブログ基準で書いてきましたが、Twitterでも、どこかのWebサイトへの寄稿でも、社内SNSへの投稿でも、なんでも良い。
とにかく日々、どこかに情報を発信していく。そして息をするように発信できるように、習慣化を試みる。
そうすると、その過程でこの記事に書いたような「得」を体験するタイミングが来きます。必ず来ます。誰かから「君が言ってた(書いてた)のを聞いた(見た)よ」って言われたら、それです。
情報発信をすると良いことがあるし、嬉しい。
それが発信する理由だと思っています。
私もまだまだ、大成功をおさめたわけではないので、引き続き試行錯誤を続けます。