先日こちらの記事を読みました。

技術ブログの記事はノウハウとオピニオンが9割

自分も(一応)テック(ということにしている)ブログを書いていたり、「どうやったら書けるかな?」と相談を受けたりするので、非常に興味深い内容でした。

メモをすればテックブログくらい書けるやろ、と考えていた

別メディアでこのような記事を書きました。

なぜあなたはテックブログのネタを思いつけないのか - Tech Team Journal

この記事では「メモを取ること」がテックブログを書くための第一歩だと書いています。

また、世間一般でも、特に技術ブログ得意な人は「普通に仕事していればネタなんて出てくるでしょ」という意見を持っているようです。

ただ、先の「技術ブログの記事はノウハウとオピニオンが9割」を読んで、自分がメモを取れば書けるだろうと思っていたのはあくまでも「ノウハウ」の部分が主だったのか、と気づきました。先の「普通に仕事していれば〜」という意見も、ノウハウについての話だと思います。

仕事をしていて検索したことや、解消したエラーなど「ノウハウ」については、確かにメモを取っていればあとで記事化できるでしょう。ただ、「オピニオン」についてはどうか。メモを取るだけではオピニオンを記事として書くのは厳しそうです。

むしろ、「オピニオン」に類するようなメモをとること自体が、実はテクニックが要ることなのでは・・・と思い始めました。

仕事中にオピニオン(あるいはそのタネ)を持っているか?

元記事では以下のように書かれています。

一方オピニオン型の記事は、技術的な事柄に対する筆者の意見や洞察、考え方を表現します。 これは、ある技術選定に関する意見、技術トレンドに対する洞察、あるいはソフトウェアエンジニアやその業界全体における課題や未来予測などを含みます。読者に新たな視点やインスピレーションを与えるような記事が場合が多いです。

つまり、オピニオン型の記事を書こうと思うと、技術的な事柄について自分なりに考察し、なんらか根拠のある意見を持っておく必要があります。 技術選定などは組織の中で誰もが行うことではないかもしれませんが、もっと身近な判断であってもオピニオン型の記事は成り立つのではないか、と考えます。

そうした記事を書くためには、「技術的な事柄に対する意見や洞察」を持つ必要があります。つまり、なんとなく日々の業務をこなしているだけでは技術的な事柄に対する意見や洞察は持てないので、だから技術ブログが書けないという側面もあるのではないか、と考えました。


元記事の

技術ブログってあんまり書いたことがないと、とりあえずノウハウとか書いとけばいいんでしょとなりがちなんですが、それだけではなくて技術的な根拠に基づくオピニオンを入れるとなんか深みが出ていいですよ

は完全同意で、非常に大事だと思います。 ただ、ノウハウもオピニオンも出てこないと感じている場合、「技術ブログが書けない」のはあくまでも表面的な話で、その裏には仕事での思考の仕方が足りていない問題が潜んでいるかもしれないぞ、という話です。

※誰か特定の人の顔を思い浮かべて悪く言っているとかではないです。一般論かつ(未来も含めて)自分に向けて投げた問いです。