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後輩が仕事で困っているのを見たとき、「やれることがまだあるのにやっていない」ように見えることがあります。決して怠けているとか、サボっているとか、能力が足りないとかではなく。

本人は至って真面目にやっているのに、こちらは「もっと**とか**とかやればいいのに」と思ってしまう、そんな場面。

これは多くの場合、「発想がないだけ」だと考えている。

足りないのはやる気でもスキルでもなく、発想

なにか問題に遭遇したとき、もちろん色々と考えて対応をします。しかし、その対応というのはこれまでの人生で実際にやって効果があったことや、誰かがやっているのを見聞きしたこと。だから、過去全く見聞きしたことがない手段は、努力をしたところで思いつきません。つまり、行動を起こせない。

一部の「情報感度が高い」とか「学習能力が高い」などと周囲から言われるような人たちは、書籍なり他人なりから広範囲(かつ自然に)学び取っています。そしてそれが、自身が取るべき行動を考えるためのヒントになっています。

他人に対して、「もっと**とか**とか、やればいいのに」と思ってしまう気持ちももちろんわかります。しかし、そもそも不可能なことを「できろ」というのは無理な話。

次回以降に自力で「思いつく」ことができるよう、発想のタネを与える必要がある。一度発想のタネを与えれば、それなりの能力がある人であれば2回め以降は自力で思いつくことができます。

タネを一度与えたうえで、それでもなお思いつけないようであれば、今度は別の形でのフォローを考える。という順番で良いと思っています。

(数年前のメモより。)