あたりで触れた話に関連するキャリアの考え方として、「免震構造型キャリア」というものがあります。
こちらの記事>人材紹介の最前線で見えたITエンジニアとして長く生き続けるための傾向と対策|久松剛に登場する概念で、自分のメモを見返したところ2022年に「これは!」と思って保存していたようです。
免震構造型キャリア
詳しくは上記の記事を読んでいただくとして、ひとつ図を引用しておきます。
引用:人材紹介の最前線で見えたITエンジニアとして長く生き続けるための傾向と対策|久松剛
このような構造で、免震構造型キャリアというものが説明されています。耐震とか免震についてはド素人なので何も言えませんが、世間の変化などいろいろな外的要因によってキャリアが崩れてしまわないような構造、というメタファも含まれていると理解しています。
QAにとっての免震構造型キャリア
免震構造型キャリアは「エンジニアのキャリア」の考え方ですが、QAエンジニアに対してもわりとそのまま当てはまるような気がしています。
「この人はすごい」と思うQAエンジニアを適当に想像してみてほしいのですが、その方はまさにこのキャリア構造を充足しているように見えませんか?
基礎知識や専門性(複数)は前提として、そこにコミュニケーション能力&リーダーシップや採用などのなかから複数できる状態、は当然強いですよね。
最近「マネジメントはしたくない」といった志向の方が多い、なんて言われます。どの程度事実かはさておき、仮にマネジメントを自分のスキルから除外するのであれば、他のところで「いずれか2つ以上」を充足する必要があります。一方、この図に当てはめて考えると、マネジメントの経験はかなり強力な武器になるでしょう。
というのも、マネージャーとしてチームや課・部などの単位を率いると、当然ながらその組織での採用や教育などもセットでついてきます。そのため、マネージャーになることはそのまま「マネージメント」「採用」「教育」など複数のものを経験するチャンスになるわけです。このあたり、逃すと勿体ないように見えてきますね。
数年ぶりに見返してみて、自分が「QAのキャリアにこういうの役立つよね」と思ってブログ記事等にしてきたもの(散発的)が、1つの図でカチッとまとまっていて、改めて「あ~これだな~」と思わされました。
キャリア相談など受けたら、次からこれ共有するようにします。