なかなかキャッチーなタイトルなので読んでしまいました。

「老害」というワードはよく使われますが、そうした老害といわれるような人の特徴をまとめていくと、「力強いリーダー」や「頼りになる上司」と言われるような人と合致している部分も多くあったそうです。 つまり、ある人が「老害」とされたり、「メンター」とされたりする場合もあり、これらの違いはなにか、どこで道が別れてしまうのか、という本です。

字面からすると年長者が老害になりそうにみえますが、最近は20代や30代であっても社歴やスキルの豊富な人がそうでない40代50代に対して老害化することもある、と書いてあります。老害というよりも長害、とも表現されています。

そのほか、老害の特徴として

  • 正しいか、正しくないか、で見る
  • 優れているか、優れていないか、で見る
  • すぐ採点したがる
  • 否定から入る

等の話し方があるそうで、こういった老害を増やさないためには個人の努力とは別に組織で防ぐ=メンターを増やすようなカルチャーを作るのが大事だ、と書かれていました。

個人的には老害化を防ぐためにできること、が納得でした。これは個人でできる努力の話ですが、

  • 習い事で先生のもとにつく経験をする
  • 自分が無力な環境に飛び込む

というのが紹介されていて、このへんは実際に効果ありそうですしやろうと思えばできるのが良さそうです。

自分自身も経験がありますが、仕事をしているとパートナー企業から来ている方が年上、といったことはちょくちょくあるので、そういったときに相手が年長者だからといって若い側が「老害ムーブ」をしないとも限らない、という点は気をつけねばと思いましたね・・・

わりとさらっと読めたのでオススメです。読書体験としては『人生が整うマウンティング大全』に近い感覚でした。