先日ベリサーブ社で行われたセミナー【オンラインセミナー】CASE/MaaS時代に求められる品質保証|セミナー・イベント|ソフトウェアテスト・第三者検証のベリサーブでにしさんが発表された資料が公開されていたので読みました。

読んだだけでなく、実は社員はセミナーの動画を好きに見られる状態にあるので、本記事執筆時点でベリサーブに努めている私も「ラッキー」と思って視聴しました。

普段車載ソフトウェアのテストには全く関わっていないのですが、別ジャンルを主にやっている私にとっても学ぶところが多い会でした。

右利きと左利き

不勉強で、初めて「右利きの品質保証と左利きの品質保証」という概念を知りました。

P4にあるように、それぞれ以下のような意味合いです。

  • 右利き:伝統的なソフトウェア品質保証
  • 左利き:デジタルなソフトウェア開発で発生する品質保証

あくまでも個人の感覚ですが、昨今界隈では「左利き」に関することがらが多いように感じれられます。ちょうど、「組み込みよりウェブの開発のほうがなんかかっこいい」的なアレに近い気がします。

私も普段のしごとの中で主にテストの自動化をやっていることもあって、どうしても左利きのほうに偏りがちだなーと前々から気になっていて、漠然と「もっとヒンシツホショウを学ばねば」という気持ちは持っていました。ちょうど今回ここにいい感じの名前付けを貰えた形になっていて、右利きの部分も身に着けねばと改めて思った次第です。

ちょうどP5に以下のように書いてあります。

右利きの取り組みを着実に進めていかないと左利きの取り組みが砂上の楼閣になったり破綻してしまう

正当進化

おそらく資料中では言葉としては出てきておらず、講演の中で出てきた内容だったように思うのですが。本資料に書いてあるようなこと(デンソー社のMisakiなど)は突拍子もないアイディアで革命を起こしたとかとういう話ではなく、真っ当なアイディアを実現している、いわば正当進化である、というようなニュアンスのことをおっしゃっていた記憶があります。

私も本講演を聞きながら「そうだよなー、そうだよなー、ですよねー、そうなりますよねー」と思っていました。(※内容が陳腐だとかそういう話ではないです)

どうすれば品質が良くなるのか・どうすればもっと効率よく良いものを作れるのか、を考えることをさぼらずに行って正当進化した結果がこうなんだろうなぁ、という感想です。

個人まとめ

今回は車載のお話なので、自動車業界において今ソフトウェア開発がどうなっているのか、今後どうなるのか、という内容でした。個々の社名や技術要素などは別ドメインではもちろん変わってきますが、両利きの品質保証が大事であることや、QAという存在がどうあるべきなのか、についてはドメイン問わず大事な考え方だと思っています。

またP25にあるように、ソフトウェアテストなどを行っている会社としては、これから先に自分たちが選ばれるためにはそもそも右利きのレベルが高くないといけないよね、というのを個人として危機感もちました。(がんばります)