ギガ盛りブログ飯というオンラインサロンの「ギガ盛りUnlimited(β版)」にて、ソーテック社様より
『これ1冊でできる! ラズベリー・パイ 超入門 改訂第4版 Raspberry Pi 1+/2/3/Zero/Zero W対応』
をご提供頂きました。
もともと「家にサーバ用意しておもちゃにしつつ、外からアクセスできる自分用Wikiみたいなのが欲しいな」と思っていたのですが、しっかりしたサーバを用意するのはコストもかかりますし、大掛かり。
そんなとき、ラズベリーパイというコンピュータがあるというのを聞いて色々調べてみたところ、自宅サーバくらいならとても安価に用意できるらしいということがわかりました。ただネットの情報だと色々と書いてあって、自分で整理しつつ把握するのが難しく・・・
情報が整理された書籍の力を借りたいとおもい、本書を読みました。
読む前のギモン
上で書いたように、私がやりたかったことは
- 家でWebサーバたてて外からアクセスできるようにする
が主で、電子工作系は「いつか興味が湧いたら」くらいでした。
そういった用途の場合に
- ラズベリーパイにはたくさんのモデルがあるが、どれを買えばいいのか
- 本体の他に何を用意すればいいのか
- (自分の用途の)ほかにどんなことが出来るのか
があんまりわかっていませんでした。なので本書でそういった疑問が解決すればいいなぁと思って読み始めましたが、結果的にバッチリ理解できました!
買うべきモデルと、本体以外に用意するもの
そもそも「どれを買えばいいのか」の疑問についてですが、ストレートに書いてありました。
どのモデルを購入したらよいか分からない場合は、高速に動作してネットワークインタフェースや無線LNアダプタなどを搭載する「Raspberry Pi 3 Model B」を選択するのが無難です。
はいそうします!
もちろん、全員が選ぶべき正解がひとつに定まっているわけではないというのは理解しているので、「わからないときはコレがいいよ」と教えてもらえるのはありがたい。
また、私が本体以外の準備物で見落としていたものとしてmicroSDカードがありました。microSDカードについても、Webサーバとして使ったり電子工作をする場合には16GB程度は必要で、1000円くらいで購入できると書いてあって、こちらもありがたい。単に「microSDカードが必要です」だけだと、容量が少ないものを買ってしまって失敗する可能性もありますしね。
このように、ポイントをおさえた解説がされている点はとても好感が持てます。私が読んでいるのは改定第4版なので、これまでの読者の声なども反映されていて、情報もより読者目線で充実しているのかもしれません。いずれにせよ、改定が続いているというのは信頼できそうです。
本書を読むとできること
何を用意すればいいかはしっかり書いてあるので、あとは「読むと何ができるようになるのか」ですね。以下にまとめてみました。
- Raspberry Piの初期設定
- 小型クライアントマシン(Linuxマシン)として使う
- 小型Webサーバーとして使う(≒世界に対して自分のブログを公開したり、Wikiを公開したりできる)
- ファイル共有サーバーとして使う(家にある複数のパソコンからアクセスできるファイル置き場を作る)
- 電子回路を制御する
- LEDを点灯・点滅させる
- 扇風機を制御する(モーターをつないで動かす)
- 光センサーや温度センサーを使う
などができます。
また、「Linuxは使ったことがない」「プログラミングはやったことがない」という方でも出来るように、Linuxのコマンド操作や、Scratchというプログラミング言語でラズベリーパイを制御する方法も初歩から説明されているため、他の本やWebサイトで知識を補いつつ、本書でイチから学んでいくことも十分可能かと思います。(もちろんプログラミングがバッチリ出来る方がスムーズですが。)
これらを応用して、後半の章では
- 着信メールを液晶画面で通知する
- 明るくなったら音楽を再生して通知する
- 人が近づくと自動的に写真をWebサーバーで公開する
といった応用例が説明されていて、部品を買い足す必要はありますがかなり高度なところまでこの1冊でカバーされています。
私の用途からは外れるのですが、読んでいて「あ、そんなことも出来るんだ!すごいな」と素直に関心しました。もしかしたらWebサーバーが上手く作れたら、「じゃあもう一台買って電子工作を・・・」なんてラズパイ沼にハマってしまうかも?しれませんね。(気をつけよう)
まとめ
ラズベリーパイを購入する前に読みたい1冊です。正直「買う前にコレ読んでよかった」と思いました。
用途に対しスペックが不足した本体を買ってお金を無駄にしたり、準備するものに過不足があったりしては、せっかくの「これから新しいこと始めるぞ」というワクワク感がなくなってしまいます。
そういったことを避けるためにも、まず本書を読んで「自分がやりたいことは実現できそうかどうか」「実現するためには何を準備すればいいのか」を把握した上で行動するのが良いでしょう。