↑これ含めて何度か触れているのですが、QAエンジニアとして新しく開発チームに関わるときなどは、受け入れてもらう努力をするのが大事だと思っています。
このスタンスはテスト会社で働いた10年で身についたものだと思いますが、いろいろな場面で応用が効くので助かっています。
受け入れてもらうだけでなく、受け入れる
少し話がそれますが、私はJリーグが少し好きでちょこちょこ見ています。伴ってJリーグに関するWebのニュースも見るのですが、前に以下の記事を見て「なるほど」と思って保存していました。
>【浦和レッズ】「ハーランドはノルウェーの誇りだが…」マリウス ホイブラーテンは浦和レッズのために戦う - スポーツナビ
Jリーグはヨーロッパ生まれの選手にとっては未知の世界だったりもするわけで、文化も言葉も何もかも違うところに移籍してきて、かつ自分の力を発揮するというのは大変です。
上記の記事はそんなとある選手のインタビューなのですが、その中で
- 周りに受け入れてもらうことが大事
- 自分が受け入れるのも大事
といった趣旨の話しが出てきていました。
自分が上のほうに貼った発表資料などでは「いかに受け入れてもらうか」について主に語ってきたのですが、受け入れるのもまた大事だよな、と気付かされました。いちおう心がけてはいたつもりだったのですが、明確に意識したのは記事を見てからです。
過去を否定しないこと
記事を読んで思い出したことがひとつあり、それは「開発現場に途中から入ったら、過去を否定しないことが大事」ということです。どこで読んだのか、それとも誰かに言われたのか、は失念してしまったのですが・・・重要なアドバイスだと思っています。
とくにQAエンジニアとして「品質が悪いからなんとかして!」といったシチュエーションで開発現場に入ると、
- プロセスのココが悪い
- アレができてない
などなど、マイナス面に目が行きがちです。もちろんマイナスを減らすのも仕事なので目が行くのは良いのですが、だからといって悪く言ってはいけません。その時点で悪い状態・プロセス・仕組み・方法だと思っても、過去には誰かが何らかの理由でそれを選択したタイミングがあったはずです。いろいろな制約があって仕方なくそうなっているのかもしれません。
そうした過去の判断は、確かに時間が経ってみると結果として間違っていたり、あるいは当時は正解だったけれども状況が変わって良くない結果になることもあるでしょう。しかし、当時の選択を否定しても意味がありません。過去には戻れませんし、選択をした本人からしても「事情も知らずになんだコイツは」と思われて、信頼関係を損ねます。
なので、仮に今良くない状態が起こっていたとしても、そうなってしまった過去に関しては「まあ仕方ないよね」「これからを考えよう」というように、受け入れるスタンスを基本とすべき、です。
他にも、受け入れる
ここでは過去を受け入れる話をしましたが、そのほかにもチームの実情などさまざまなことを受け入れる必要があります。受け入れるというのは、肯定でも否定でもなく、まずは一旦受け止める、ということだと理解しています。「事実ベースで把握する」とも言われたりしますね。判断と事実を切り離す。ありのままに、などなど。
エンジニアとして優秀で、すぐ答えまでの道筋を見つけたり、自分自身のやり方に自信を持っていたりすると、まれにこの「受け入れる」が難しくなることがあります。
スキルアップや経験値アップを目指すのはもちろんのこと、同時に「俺もレベルアップしてるけどまだまだ知らないこともあるぞ」という気持ちでいると、受け入れるという行為がしやすくなるかもしれませんね。(主に未来の自分に向けて