さいきんQAチームに新しい方がJoinされたので、チーム内で輪読会的なことを始めています。
今読んでいるのがASTERセミナー標準テキストです。
このテキストは
本テキストは、利用ライセンスに基づいて頂ければ、無償でオープンな勉強会のみならず、社内のクローズドな研修や、社外向けの有償のセミナーにもご利用頂けます。皆さん、ぜひどんどんご活用ください。
とのことで、無料で利用できるのがありがたい点です。
ある程度わかってるQA同士で輪読をすることにも意味がある
セミナーテキストなので、おそらく主な利用用途としては
- ある程度わかっている人が
- この資料を使って
- 初心者やジュニアなテスト・QAエンジニアに教える
だと思います。
ただそのような状況に限らず、経験があるQAが集まって資料を読んでみる、というのも意味があると感じています。
意味があるポイントとしては、「テストや品質技術・考え方に対する価値観の共有」にあります。
たとえばテストレベルやテストタイプといった用語、テストプロセス、7原則などの考え方はチームの皆が知っている状態であったとします。その場合でも、一つ一つの用語や概念に対しての認識や具体例は、実は人によって違ったりします。このような差分があることや、各々の考え方を相互に把握しておくことで、より良い仕事ができる可能性が高まります。
また、セミナー標準テキストに書いてあることをきっかけにして、それぞれが過去経験したプロジェクトなどに話が及ぶこともあり、知見や情報を共有することにも繋がります。
特に今回感じたのが、新しい方がJoinしたタイミングで行うのはかなり効果的そうということです。「テキストにはこう書いてあるけど、我々の現場ではこのあたりがこうなってて・・・」というような、なかなか業務説明などでは内容に出てきづらい実態のところなどを雑談ベースで話すことで、より深い理解が得られるのではないかと思います。人が増えるたびに1周輪読するのもよさそう。
ということで、「もうソフトウェアテストのことは皆わかってるから」と言わずに、ASTERセミナー標準テキストを読みながらそれぞれの理解度合いや「テスト観・QA観」みたいなものを共有するのはオススメです。特にメンバーが増えたときには、ちょうどよいアクティビティになりそうです。