以前つぶやいた↑コレの話です。

仕事上、応募いただいた職務経歴書を拝見する機会が多いのですが、「うーん、スキルとか経験がもしかしたらあるのかもしれないけど、書類だけを素直に受け取るとそれが表現されてない感があるなぁ」と思うことがちょいちょいあります。

書類見る側にとっても脳のエネルギーが要る(詳しくは後述)のと、応募側にとっても自分の良い点が伝わりにくいのとでもったいないように感じています。

とくにQAエンジニアは開発者など他のロールと比べると、そのスキルなどが伝わりづらいのでは・・・と思うので、書類の書きっぷりはとくに大事になってくるんじゃないでしょうか。

※おことわり
言わずもがなですが、個人の感想です。所属企業や団体などの公式意見ではありません。

とくに感じるのが、書類を見る側に「推測」をさせて、脳のエネルギーを使わせてしまうパターンです。これはは、募集要項に書いてある「こんなことをしてほしい」「こんなスキルを持った人に来てほしい」といった点に対するアピールを直接行わず、間接的に行ってしまっている状態のことです。

たとえば、

QAチームを立ち上げる1人目QA募集!

という求人に対して応募する場合、アピールする内容としてもっとも素直なのは「私はQAチームの立ち上げができます!」ですよね。そして、その根拠を示すわけです。

  • 過去*社でQAチームの立ち上げを行い、いずれのチームも現在まで継続的に成果を出しています
  • QAチームを立ち上げた経験はありませんが、QAチームのマネジメントを*年やって、現職では2人目として1人目QAと協力しながらチーム作りを行いました

とか。「やったことあるからできます」か、「やったことはないけど他の経験から、できると思っています」か。そういった根拠があると面接に進める率が高まります。

ところが、「QAチームを立ち上げる1人目QA募集!」という求人に対して、

  • 過去のテスト業務では一度も納期に遅れずテストを完了させてきました
  • ユーザーの視点での品質保証を心がけています
  • 不明な点はすぐに開発者に確認して解消していました

といった自己PRや成果が書かれていると、書類を見る側からするとちょっとズレてますよね。もちろん、応募先が異なれば刺さることもあるのかもしれませんが、少なくとも「QAチームを立ち上げてほしい」という要望に対するストレートな回答ではないわけです。

このような書類が来ると、見る人によってはすぐ落とすかもしれません。

そうでない場合は、「直近の業務で5名チームのリーダーをやっているな」とか「テスト技術の指導も経験があるようだな」とか、職務経歴書の全体から「QAチームの立ち上げができる根拠になりそうな要素」を拾ってきて、できるかどうかを推測しなければなりません。この推測を書類を見る側に強いていると、書類の通過やその後の面接にとってはマイナスだよなぁと思います。

そうではなく、理想は「**な人募集!」「**をやってほしい!」という求人に対して、まずはスパッと「こういう理由で自分にはできますよ」を回答するのが、書類通過の一番の近道なんじゃないかなーと思います。いい意味で、書類選考している人に脳のリソースを使わせないのがコツな気がする。

書類選考している人も、そのさきでは上司や偉い人に「なぜ通したのか」を説明しなきゃいけないシチュエーションがあるので。