以前別のところでこんな記事も書きました。
「QAが上流から参画する」とどうなるの?~テストフェーズだけではないQAのお仕事~ - Tech Team Journal
とくに開発チームとテスト・QAエンジニアが別チームや別組織になっている場合によく遭遇するシチュエーションとして、
QA(の**さん or チーム)には、依頼事項が発生したタイミングで声かけますね
や
テスト始まるときに声かけますね
等と言われること、があると思います。(私だけではない、はず・・・)
この、「必要なタイミングで」QAエンジニアに声をかけてそこから参加してもらおう、というのは色々な問題のトリガーになりやすいよなぁと常々感じています。もっというと、QAエンジニアがいて発揮できる価値がかなり減るように思います。
このような声掛けが発生する理由というのはいくつか考えられて、
- QAエンジニアの仕事に対する理解が少ない
- いわゆる「解像度が低い」状態
- テストをやる人、と考えているなど
- 純粋な気遣い
- 忙しそう、工数をかけさせると申し訳ない、など
などがぱっと思い浮かぶもの、でしょうか。
QAエンジニアについて「テストをする人たち」と考えていて、かつ「テストはテストフェーズに入ってからスタートする」と思われていると、QAエンジニア側としてはかなり辛いものがあります。ひとつずつ丁寧に説明して理解してもらわなければなりません。
一方、純粋に気遣ってくれている場合とにかくプロジェクトのなるべく序盤から、会議など含めてできるだけ参加させて、とお願いするQAエンジニアが多いのではないでしょうか。私はよくこれをお伝えしています。
QAエンジニアにとって、プロジェクトでリリースするものの品質を高めるにはさまざまな情報が必要です。「仕様書があればテストが作れますよね?だから仕様書できたらお声がけします」では足りないわけです。もちろん体制上の都合でプロジェクト掛け持ちしていて・・・等の事情はあるので、難しい場合もあるのは理解しつつ、ですが。
基本的に、開発チームやPM側で「このタイミングでQAエンジニアに入ってもらおう」的なタイミングのコントロールを行うよりも、キックオフ等最初の時点からすべての情報にアクセスでき、すべてのMTGの場に参加できる権利がある状態というのがQAエンジニアにとっては一番動きやすく力が発揮しやすい状況なのかなと思います。
ざっくりまとめると
- QAエンジニアはプロジェクトの最初から入りたい、と思っている人が多そう
- プロジェクトの途中から参加、だと力を発揮しづらい
- 工数の面や忙しさなどは必要であればQAエンジニア側から相談するので、とりあえず気にせず最初から呼んでほしい
でしょうか。