QAエンジニアとして「コンテンツを持ってる」って多分強くて、
— Yoshiki Ito/伊藤由貴 (@yoshikiito) June 19, 2024
例えば「テスト技法研修○○編」を用意していつでもできますよ状態にしておくと、けっこう面白いことになると思う。
だいぶ前に呟いたのですが、これを日々思っています。
いちばんメジャーな「代表作としてのコンテンツを持っている」方は t-wada さんでしょう。
Takuto Wada (@twada) on Speaker Deck
- 質とスピード
- 組織に自動テストを書く文化を根付かせる戦略
などは、「2024冬版」など改版を繰り返しながら講演をされています。
こういった、代表作、「**さんと言えばこれ」というコンテンツがあるのは非常に強いです。公開されていれば、看板として、名刺代わりにも使えます。ITエンジニアは世の中に沢山いるので、その中でキャラを発信してポジションを固められると有利にはたらきます。生存戦略のひとつとして、私はこの路線がフィットしているのでとくにそう感じるのかもしれません。
代表作は、おそらくいきなり生まれることはないはずです。どちらかというと、最初はなかなか人目につかないかもしれないけれども、それを繰り返し磨きながらアウトプットしていくことで代表作になる、という性質のものだと考えています。
t-wadaさんだけでなく、友人のブロッコリー氏が過去に行っていた「ソフトウェアテスト・品質勉強会」も(最初から人目にはついていたと思いますが)、私は代表作だなーと思ってそのバージョンアップを眺めていました。
「ふつうのエンジニア」こそ代表作たるコンテンツを作るメリットがありそう
こういうのはいわゆる「すごい人の話」っぽくなってしまいますが、最近私はむしろふつうの人こそひとつのコンテンツを磨き続けていくべきなのでは、と考えています。
ひとつは、自分でコントロールできること。
周囲にアピールできるようななにかを得ようと思うと、たとえばなにか賞をもらうとか、コンテストで優勝するとか、そういった手段があります。
QA・ソフトウェアテストの界隈でいうと「テスト設計コンテスト優勝」などはアピールになりそうですよね。
他人と競争して勝つタイプの努力も良いのですが、これはコントロールできない割合が多いのが大変ポイントです。努力をすれば必ず優勝できるわけではなく、相手や審査員も居ての話です。
一方、たとえば前述のブロッコリー氏のように、周りにナレッジを共有するための資料を作って勉強会を開くこと。そして、フィードバックをもらってコンテンツをアップデートし、また改めて会を開いて資料を磨き・・・という活動は、コントロールが可能です。自分の努力でなんとかなる割合が大きい。
これは良い点です。
もうひとつは、自分の学びになることです。これはアウトプット全般のメリットと言えますが、なにか技術的なコンテンツ、今回は登壇・勉強会の資料の話が主になっていますが、ブログでも、YouTube動画でもなんでも同じです。誰かになにかを伝えようと思うと、伝えたいことについて追加で学ぶ必要性が出てきます。
よく「他人に教えるには、教える内容の10倍モノを知ってないとできない」などと言われたりしますね。
コンテンツを作って代表作に育てよう、と思うと、その過程でたくさんのことを学ぶ必要に迫られます。当然かなり大変ですが、やり遂げたら大きく成長できるはずです。
じゃあ自分はどうなのか
過去の発表スライドを見返してみたのですが・・・
伊藤由貴(Yoshiki Ito)さんのプロフィール | ドクセル
見事にトピックがバラけていて、代表作と呼べるようなものはなさそうです。
これから見つけて・作って・磨いていかないといけませんね。。。