ブログ記事や発表スライドを作成する際、「これで本当に読者に伝わるかな?」「何か足りない点はないか?」と悩むことはよくあります。私自身そうですし、世の中の方も多くはそうだと思います。が、今はLLMが強力なアシスタントになってくれる便利な時代になりました。

Xとかだと「これで爆速で記事が生成できてエグい!ライターは死んだ!」みたいなアレな話も見かけますが・・・個人的にはLLMに成果物を生成させるのではなく、アウトプットを出すのは自分で、その質を高めるためのお手伝いをLLMにしてもらうというのが良い関係性だと思っています。

そのようなテクニックのひとつとして、最近手軽で確実だなと思っているのが、「質問を3つ挙げて」というものです。

一定の形になったアウトプットに対して、3つ質問を挙げさせる

Image from Gyazo

こんなイメージです。このサンプルではすでに公開済のブログ記事を対象に行っていますが、公開前の記事をそのまま貼り付けたり、Markdownのまま渡すのもアリです。

このように、読者や聞き手として質問を挙げてもらうことで自分のアウトプットのどこを強化すればよいかがわかります。発表スライドの場合は、事前に想定問答集を用意するなどの準備にも使えます。

なぜ3つなのか

これはすごく厳密な根拠があるわけではないのですが・・・

たとえば「質問を挙げよ」という形で、とくに個数の制限をしない場合と比べて、3とか5とか具体的な個数を指定したほうが回答の質が良いように感じています。そのため、私は具体的な個数を指定するようにしています。

一方10など大きい数字になってくると、質問の内容が微妙になったり、あとはこちらが読み解いて対応するかどうかの判断をするのも大変になるため、アウトプットの規模に対して質問数が多すぎるのも良くないです。ブログ記事や発表スライドであれば3~5くらいが妥当でしょう。

半無限のブログネタ生成にも応用可能

私のこのブログのように、小粒のトピックを毎日更新するタイプのブログの場合、ネタ出しにも使えます。

たとえば直近の10記事くらいをファイルにまとめてLLMに渡して、「これらの内容に対して質問を*個挙げよ」と指示します。そして、出てきた質問に対して回答を考え文章化すると、それがそのままブログ記事になります。

この流れであれば、AIに書かせているのではなく自分の頭を使って書いているのでオリジナルですし、思考のトレーニングにもなりますね。


プロンプトやワークフロー的なものを工夫してものすごいことをやる・・・のもいいのですが、短くて単純なプロンプトでも役に立つネタはありますよ、という共有でした。