下手の横好きで囲碁をやるので、たまにYouTubeで囲碁棋士の動画を見たりします。とある動画の中で、「**さん(プロ棋士)は普段どういった活動がメインなんですか?」という質問が出ていました。
囲碁の棋士というのは、普段は定期的な試合(対局)と、大会に出て勝ち上がると賞金ゲット、的な活動があります。が、他にも棋士同士が集まって研究会をしたり、普及活動などもしているそうです。
なかには普及活動にかなり力を入れている人もいて、そういった方は囲碁教室を定期的に開催したり、全国あちこちで開かれるイベントに参加してアマチュアと対戦してあげたり、などなど行っているとのこと。
つまり、
- とにかく強くなってトーナメントプロとしてやってくぜな人
- 普及・囲碁人口拡大のためにたくさんの人と触れ合って楽しさを知ってもらいたい的な人
などさまざまなパターンがあるんですね。
もちろんこれらは濃淡あるので、トーナメントプロが普及活動全くやってないわけではないですし、普及活動をやっている人が「弱くても負けてもいいや~」ではないです。あくまでも「普段のお仕事」としての対局の他にどのような活動をするか、のスタイルがあるということですね。
囲碁に限らず、ゴルフとかスポーツのプロももしかしたら同じようなことが言えるかもしれません。
で、このような話は前々から知ってはいたのですが、改めてYouTubeの動画で棋士同士が「普段どんな活動してるの?」という会話をしているのを見て、「あ、これエンジニアにも似たようなことが言えるのかもしれない」と思いました。
技術を突き詰める人、ソフトウェア開発をなめらかにする人、普及をする人、etc
開発者もですし、自分のようなQAエンジニアにも言えると思いますが、本業としての仕事をしつつプラスでどのような活動をするか、にその人の個性であったり軸・価値観のようなものが出てくるなと気づきました。
バリバリに技術を高めたい人はプライベートでも技術書を読んでコードを書いていそうですし、それがQAであれば自分なりの技法を考えたり自動化できるようになったりしていそうです。
この考え方に照らして自分はどうだろうかと考えたところ、
- ソフトウェア開発をなめらかにする人(※私が勝手に言っている表現です)
- 普及をする人
あたりが価値観にマッチしているような気がしています。
自分がすごく高い技術でもって現場の問題解決や品質向上をゴリゴリやるぜ~というのも楽しいだろうなぁとは思う一方で、仕事や個人活動をしていて喜びを感じる瞬間というのは、人に何かを説明したり伝えたりして「なるほど!」とか「わかった!」とか「自分にもできそう!」とか「やってみる!」という反応をもらったとき、なんですよね。他人がスキルアップしたり、知らないことを新たに知ったりする瞬間に貢献できると嬉しい、です。
囲碁棋士の話でいうと自分が大会でどんどん勝ち上がるというよりも、普及活動やって楽しんでくれる人増やすほうをがんばる人たち、のスタンスに近いイメージですね。
といったように、全然エンジニアリングと関係ないところで自分の好みに気づけた(改めて自覚した)という話です。
みなさんはどんなタイプでしょうか。