概念として役に立ちそう(かつひとに共有する機会がありそう)だったので個人ブログにもメモをしておきます。
私の思う使い道としては、自分自身が今どこに位置するのか、今後どのような動きをすればいいのかを考える材料にするのが良いかなと思っています。
また、このモデルから得られる示唆としては、熟練者・専門家といった上位レベルになるほど、暗黙知から直感へと変化していくことが挙げられます。
将棋や囲碁のトッププロを考えるとわかりやすいと思いますが、本当にすごい人は「この手が一番」という答えが先に浮かんで、あとから理由を考えるといいます。それに近いものがありますね。
ドレイファスモデルとは
1980年にスチュアート・ドレイフスとヒューバート・ドレイファスの兄弟が提唱した、スキル獲得のモデル、です。
航空機のパイロットやチェスのグランドマスターなど高いスキルを持つ人達を調査し、理解に関する5段階のレベルがあることを特定したものです。
5段階のレベル
情報源によって名称が異なるため、カッコ書きで別の呼称も記載します。
初心者
- 全くの初心者で、結果を得るための十分な経験がない
- 問題に関する知識をまだ持っていない
初級者(中級者)
- 規則を少し破って独自のやり方を試すことができる
- 独力で仕事はできるが、問題処理にはまだ手こずる
- 何が大事かの判断がまだ難しい(全部大事に見える)
- 全体像を見たがらない
中級者(上級者)
- 持っている知識を対応付けして、問題を解決できる
- 全体像を持ち始めている
- 指導力がある、臨機応変な対応が可能、と評されることも多い
- ソフトウェア開発の分野では多くの人がここに達しつつある
上級者(熟練者)
- 全体像を深く理解している
- 以前の間違いを正し、経験を活かして問題を解決できる=自己補正ができる
- 格言など、他人の経験から学び、問題に適用できる
- 多くの暗黙知を有している
専門家(達人)
- 学習ピラミッドの頂点であり、数は少ない
- 全人口の1~5%程度、と記載しているものも
- 重要な知識源かつ情報源
- 特定の主題に対する権威
- 他の人に教えることができる
- 直感を持っていて、ある答えが最善の解決策であると、はっきり説明できなくても、わかる