QAエンジニアとして、とくにイネイブリングQAとして活動していると、いろいろなものの改善に着手する機会が多いです。

テストだけでなく、開発プロセスを可視化しようとか、レビューなどにも関わったりもします。

そうなったときに、QAエンジニアが「ここが課題だ」とか「ここを変えよう」とか「こういうツールを使おう」みたいな話をするわけですが、ここを開発者自身の口から語ってもらえるように促す・整えるのもまた大事だなーと思っています。どういうことか。

QAエンジニア側から「単体テストちゃんと書いたほうがいいっすよ」と言った場合、開発側としても「そうですね」となるものの、そこで止まってしまいがち。そうではなくて開発側から「単体テスト書いたほうがいいよな」という話が出るようにする。たとえば小手先のテクニック(なので別段自分はやっていないですが)としては「E2Eテストで担保するのもメンテつらいですよね~」と話を振ったりすると、開発者側から「そうだね、単体テストになるべく寄せたいよね」という話が出てくるようになる。などです。

要するに、QA側から「ここ課題ですよ!」と直接的に言うだけではなく、引き出したいよね、という話です。

どこかで聞いたことがあるのですが、「自分の口から発した言葉を自分の耳で聞いて、そうして自分事になる」ということもあるそうです。

そういった、開発者自身の口から語ってもらえるように促す方法は色々考えられます。先に挙げたQA側からの話の振り方を工夫する以外にも、たとえばテストツール等のデモに開発者にも同席してもらって感触を聞くとか、あとは開発組織が大きめだったらチームをまたいだ雑談の場を持つなどでも良いかもしれません。