QA組織の立ち上げやら拡大やらが流行っている(体感)昨今、自分も仕事ではQAの仲間の採用活動をやっています。
単純な気持ちとしては、「QAがどんどん増えたらいいな~」と思ったりもするのですが、一方でそれはそれで良くないよなーとも感じています。良くないというのは、「QAを増やそう!」と安易に思っていると色々考えが足りない場合がるのではないか?ということです。(どんどんQA採用している会社を悪く言っているわけではありません)
人が増えたらどうなるの?
先に結論ですが、この「人が増えたらどうなるの?」が浅いと、ガンガンQA採用するぞ!は危ないよなと思ったりします。
QAエンジニアが増えることで組織やビジネスが良い方向に向かうというロジックがある程度組み立てられていて、かつ確度が高いのであれば、ガンガン採用するのもわかります。
これにもいくつかパターンがありそうです。
たとえば、QA組織でできる業務の量が増えるパターン。毎週100の仕事をしたいのに、今のメンバーだと80しかできません、だから人を増やしたら100に近づく、という理屈です。テスト期間が短くなってリリースが早くなります!だからビジネスに良い影響があるんです!など。(それがQAのお仕事なのかは組織によります)
他には、今の組織・メンバーが持っていない知識や経験を外から得るパターン。テスト自動化経験者が居ないので外から採ればできるようになるかも、など。このパターンは「ガンガン採用するぞ」とはなりにくい気もしていますが、あり得るパターンとして。
あるいは、若干抽象的ですがQA組織としてのプレゼンスやケイパビリティが高まるパターンもありそうです。人が一定いれば予算額にも影響しますし、先に組織を作ったうえで「さあお仕事・ご相談お受けできますよ」という形で進めることも可能です。
このあたりは理屈としては納得がいきますね。
人が増えたら理想に早く近づく、という状況を作るのも一人目QA(あるいはその採用主体)の仕事
かなと思っています。自分が出来ているかは置いておいて、ですが。
「とにかく採用してから考えましょう」だと採用する側にとってもされる側にとっても良くないです。
- 理想はこうです
- そのためにはコレやコレやコレを施策として行いたいです
- 一人だと5年かかるけどチームでやれば3年で達成できます
的な理屈を(仮だとしても)組み立てたうえで、だから人採って進めていきましょうという説明が要りますよね。
これも一人目QAや、一人目QAを採用しようとしている方の仕事であって、QA組織立ち上げ序盤でやることだ・・・と改めて思った次第です。