『「目標」の研究』という本を読みました。
目標を持つこと、目標に向かって努力すること、目標を達成すること。
子供のころから大事だと言われてきたことではありますが、実際に目標を持って達成までこぎつけるのはなかなか難しいことでした。自分には。
特に、30歳を目前にひかえ、生き方とか働き方とかそういう面での「目標」がうまく持てずに過ごしてきました。
今回この本を読んで、何が難しかったのががすごく納得がいったというか、自分の中で整理がつきました。
人生ってソフトウェア開発みたいなもんなんだな、と。
本書の内容をおおざっぱにまとめると、以下のようになります。
- 目標の上位には、必ず目的がある。
- 私達は、目的を達成するために目標を立てる。
- 目標は、私たちの具体的な行動を目的達成に必要な行動に寄せる効果がある。
- 立てた目標は継続的に修正していくべき。
これってソフトウェア開発に似ているなと。本を読み終わってしばらく頭の中で寝かせていたら、突然つながりました。
ソフトウェアを作るときには、何かしらの目的があって作ります。
ただ、いきなり「じゃあ◯◯なソフトを作ろう」といっても、昨今のソフトウェアの規模ではいきなり手を動かし始められません。どんな機能がいるのか等、要件を明らかにしてから作り始めます。
ただし、目の前の1機能に目が行くと、「そもそも何を目指していたんだっけ?」を忘れがちなので、機能で実現したい要件を忘れずに作業をしていく必要があります。
また、作りはじめてから「やっぱりこれではうまくいかない。」「トラブルがおきた」なんてことは日常茶飯事。最終的な目的を達成するため、都度適切に起動修正をしながらソフトウェア開発を進めましょう。
・・・どうでしょうか。目標の話と、ソフトウェア開発の話がなんとなく近そうだな、と思いませんか。
ソフトウェア開発では、要件が追加されたり仕様が変わったりリスケがあって云々・・・はあって当たり前で、実は同じようなことが目標についても言える。
そう考えると、目標を立てたのに全然達成できないとか、目標が上手く立てられない、といった悩みへの答えが、ソフトウェア開発の方法論に眠っている気がしてきます。
「アジャイルな目標設計と実践」とか。