な気がしています。

ソフトウェアエンジニアとしてはたらき始めてもう8年もたつと、だいぶ後輩も増えてきて、自分より若い人と接する機会も多くなってきました。

サラリーマンとしてのエンジニアをやっている人も結構多くて、最初はやきもきして、次はなんとかしようとして、さらにその後では絶望し、現在ではタイトルの「楽しんでいる姿を見せよう」という考えに変わってきました。(まだまだ実践出来ているとは言えませんが。)

危機感で人を動かすのはもう無理なのかもしれない

以前、周囲のひとに対して、なにか特定の技術のスキルを身に着けてもらおうと思ったら

  • 世の中ではこのくらいみんな出来ているのに、あなたはそのままでいいのか?
  • 現状のスキルだと後輩や部下にどんどん追い抜かれるよ?
  • 世の中の変化に対応できずに、仕事を失いますよ?

といった、ある意味「あんたらもっと危機感を持てよ」的なアピールでやろうとしていた時期がありました。

場合によっては有効な手なのかもしれませんが、なにかの技術をチームや会社の中で根付かせようと思ったら、この方法はあまり良くないなと気づきました。

仮にうまくいったとして、この先もずーっと危機感を煽り続けなければいけなくなってしまいます。そんなのは無理なので。

自分が楽しんでいる様子を見てもらって、結果的に興味を持ってもらう

折にふれて、市谷さんのこのスライドを見返すようにしています。

要は、頑張っても周りに影響できない、と思い悩むのではなくて、とにかく進んでいこう。その結果周りに変化が起こる(かもしれない)と考えよう、という理解をしています。

あとは、似たような話で、「あこがれにあこがれる」という考え方。『私塾のすすめ』という本に出てきます。

なにかに憧れをもって動いている人がいると、その姿にさらに憧れた人が集まってきて学びが伝播していく、ということ。

こういう憧れ、私はこれをエンジニアがなんらかの技術などを身につけることを楽しむこと、と同義だと捉えていますが、そうした姿を見せて伝播させていける存在になりたいなーとぼやっと思っています。35歳くらいのときにはそうなっていたいものです。

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)