6月のタイムラインをwacate参加者の熱気が通り過ぎていったのを見て、ふと「あー、自分が初参加してから5年も経ったんだなー」としみじみしてしまいました。

感慨深いのでここに思うがままに書き残しておこうと思います。

一番最初はwacate

2014年になったころ、とにかく仕事が不満で不満で仕方ない時期でした。当時は社会人になって2年が経とうとしているころで、「全然思ってたソフトウェアエンジニア像と違うからもう転職、最低でも異動したい」と相当モヤモヤしていたのを覚えています。

特にソフトウェアテストの世界に入ったはずなのになぜかテスト自動化ツールの開発と運用をすることになり、コードが多少書けたのはいいものの、当時周りの同期などがテスト設計をしていたころに実行しかしたことがないというのが相当コンプレックスでした。

そんなときに、wacate自体はどこかでぼんやり聞いたことがあったのと、なにかのきっかけで検索したときにこの記事に出会いました。

ひとりでは得られない,仲間と経験を共有して成長を体感しよう!─「WACATE2012 冬」レポート:レポート|gihyo.jp … 技術評論社

この中にある

このポジションペーパーを用いた参加者同士の自己紹介の次はいよいよ,前回WACATEでのベストポジションペーパー賞受賞者,畠山さつきさん による単独セッションこと「BPPセッション」です。

「かえる井の中ふりかえる」と題した講演では,これまでのキャリアのほとんどをテストの自動化に費やしてきたが,会社の中にいたときはそれが価値とは思っていなかった。WACATEやテスト自動化研究会等の社外のコミュニティに触れて,はじめてその経験に価値があると気付かされた。研究会で議論を重ねることで,自分の経験の整理と課題の発見ができた。などなど,WACATEの狙いに完璧にマッチした加速のありさまとその背景をきちんと整理して発表されている様子が印象的でした。自動化研究会では私もご一緒させていただいているのですが,この半年の彼女の成長ぶりと堂々たる講演に強く胸を打たれると同時に,自分も頑張らないとすぐに置いて行かれるな,という焦りも覚えました。

という箇所を読み、勝手に「自分と同じような境遇を体験した人がいるのか」とびびっときたのでした。

それで2014年夏のwacateに初参加した、のがコミュニティ活動の最初でした。

wacateの後夜祭で実際に畠山さんにお会いして「あわわわわ自分もなんです」くらいのうろたえっぷりでなんとかお話させていただいたのは忘れられません。

そんな方と今一緒にコミュニティ活動をしたり、このときのwacateでBPPセッションをやってらっしゃったリナさんと普通にTwitterで話したり「ぷっちょ」というリナさんしか呼ばないあだ名をつけられるとは、5年前は全く想像できませんでした。

しばらくの沈黙、社内で少しずつアウトプットをしはじめる

2014年夏のwacateに出たあたりから運気がまわってきたようで、社内でテスト自動化をやっている別の部署に異動できたり、JaSST東京に初参加したり、あとは社内でLTやら社外向け発表やら少しずつ機会をもらえたりするようになりました。

これまでは「一回外のイベントにいった!」くらいの感覚だったのですが、少しずつ参加時の気持ちが変わってきました。最初は場違いというか、なんとなく浮いた存在のようだったところ、勉強会で何度か顔を合わせたりTwitterで仲良くしてくださってる方と直接会えたりしてつながりが増えていきました。

数年ぶりのwacateに行く

2回目の参加は2017の冬でした。初めて参加したときには知り合いゼロで本当に「飛び込んだ」状態だったのですが、このときは知り合いがたくさんいて、身の回りの変化をひしひしと感じました。

自分よりも経験の浅い人も何人も居たりして、そういう方たちと話をしていると、フレッシュな気持ちを思い出させてもらうと同時に、ささやかながらも自分がアドバイスできる点などがあることに気づきました。

初参加の2014夏から3年半で、何かしらの成長はしていたようです。

このあと、2018年のJaSST東京の会社枠でパネラー登壇させてもらったり、社外勉強会でまともに発表するなどの機会をいただけました。このころになると、厚かましいですが「あーこの界隈は自分の居場所だと思ってもいいっぽいな」と思えてきました。

そして3回目のwacate、しばらくお別れ

2018年夏に3回目のwacate参加をしました。

この頃は冬に子供が生まれる予定が見えていたので、しばらくコミュニティ活動は薄めになるなーと覚悟しながら、しんみり参加した記憶があります。

とか言いながら、2018年のJaSST東北のあとから実行委員に入れてもらったり、仲間と一緒に同人誌を出したり、ちょこちょこLTイベント開いたりなどなど、実際は「最後の駆け込み」的にいろいろやっていた気がします。

そのおかげで、なんとなく一段落というか、今では平日の勉強会などにあまりいけなくなった代わりに、それでもできる形でコミュニティ貢献がしたいなーという気持ちに変わっています。

まとめ

「おもいつくままに」とりとめなく書いたので、まとまりはないですが。

私は5年前に、知り合いゼロでwacateに突撃してよかったなーと思っていますし、5年経った今は「そうそう、こういう方向に進みたかったんだよ」と言えるような状態になれている気がします。

今回wacateに初参加した方や、今現在でソフトウェアテストのコミュニティを外から眺めるだけ、という方。参考になるかわかりませんが、首突っ込んで楽しく過ごしていると、5年後は思った以上にいろいろポジティブに変化していますよ!ということはお伝えしたいです。