プチ宣伝ですが、QAエンジニア関連で(転職とか関係なく)話聞いて・教えてほしいという方向けにカジュアル面談もやっています。
— Yoshiki Ito/伊藤由貴 (@yoshikiito) June 29, 2024
「QAエンジニアのお仕事やキャリアについてなんでも」- 伊藤由貴さん https://t.co/Uu3PanuFDO #Pitta #QAエンジニア
こういうやつを、2024年の(たしか)1月ごろから始めて、1年間やってきたので軽くふりかえり等していきたいと思います。
この記事のメッセージとしては、最後にも改めて書きますが
- QAと話をしたいニーズはあるので、もっとみんなやってもいいと思う
- 逆に、ひとりで悶々と悩んでいるなら、この手のことをしている人に突撃して話聞いてもらうのもアリだよ
の2つです。シンプルに、会社の垣根を越えて(機密情報などには最大限気を配ったうえで)交流する機会がどんどん増えたらいいなと思ってます。
余談ですが、「カジュアル面談」って言うと採用感が出るので、採用関係ない雑談は別の呼び名ができたらいいですよね。一般に通じるよい呼び名はなさそうなので、一旦本記事では採用関係ないものも含めて「カジュアル面談」と呼びます。
ここ1年でやったこと
最初に私が何をしたのか、を説明しておきます。
ざっくりとは、上に貼ったような「採用に関係なく話を聞いてほしい、教えてほしい」という方とのカジュアル面談を公開し、実際に申し込んでくださった方とMTGをしていました。
開催回数
件数としては、もともと知り合いだった方・初めましての方合わせて 約20名 とお話させていただきました。
ちなみに、転職活動の相談などにのることもあるため、私からは
- 誰と話をしたか
- どんな話をしたか
などは決して口外しないというスタンスでやっております。お相手の方が「伊藤に話聞いてもらってさ~」と誰かに言うぶんにはOKですが、こちらからは言わない、ということですね。
話をした内容
ほんとうに色々です。 ざっくりとは
- QA採用に関する相談
- QA転職に関する相談
- 仕事やキャリアについて
などです。
職務経歴書のレビューをしたこともありますし、ソフトウェアテストの学び方についてアイディアを出したこともありました。基本的にはなにか疑問・質問やお困りごとがあって、それに対して意見を求められる、ということが多いです。
なぜカジュアル面談をやろうと思ったのか
正直に言うとなりゆきでして・・・
最初は自社での採用を目的として、自分の業務内容の説明や、部署での働き方の紹介のためにYOUTRUSTでカジュアル面談を作成しました。ところがYOUTRUSTの個人アカウントではカジュアル面談ができなくなる、という仕様変更がありまして、Pittaというサービスに移行しました。
その頃に、ほんの少しですが「御社に転職する気はないのですが雑談したい」という希望をいただくことがありました。
こちらは採用のつもりのカジュアル面談だけど、先方は別に転職には興味がない、という状態で面談するのも良くないなぁと思い
- 採用目的のカジュアル面談
- 転職興味なくて他の話がしたい人向けのカジュアル面談
の2つに分ける、という対応をしました。
結果、後者ばかり盛り上がったという流れです。(正直びっくり)
なぜ無料で他人の相談に乗っているの?なにか裏があるんじゃないの?
という言い方ではないですが、「なんで無料に相談乗ってるんですか?」とか「伊藤さんにメリットなくて申し訳ないです」とか、言われたこともあります。
が、ご安心ください。ちゃんとメリットがあると思ってやっています。
いくつかあるのですが、ひとつは「QAと話せること自体が良い機会だった」という点です。とくにこのカジュアル面談をはじめた当時は私は「部署ひとりめのQA」かつ「部署でひとりだけのQA」でした。純粋にQAと専門的な話をしたり「あるある話」をしたりする機会が仕事中はなかったんですよね。なのでカジュアル面談をすればQAエンジニアとQAの話ができるということで、自分にとってはお楽しみタイムのようなものでした。
他には、他社のQAの方が何に困っているのか、何に疑問をもっているのか、という情報自体に価値を見出していました。質問や相談をいただくことの中には、普段自分が疑問に思っていないこともあり、聞かれたその場で頭フル回転して回答を言語化するんですよね。これが良い。
なにもないところから自力で「問いを立てる」というのはけっこうエネルギーがいりますし、自分の視点・考えから大きく離れた問い、普段意識を向けていないところでの問いを立てるのは本当に難しい。それが、他の人から相談を受けるというのは「問いがもらえる」ということなので、これは単純に得です。ありがとうございます。ここで得た問いを組み合わせたり発展させたりして、Webメディアで文章を書くときの参考になっていたりもします。
「なるほど!」「参考になった!」と言われるとうれしい
メリットあるんですよ的な話もしましたが、もっと根源的なものとして、ひとの役に立てると嬉しいからやってる、というのも大きいです。
たとえばカジュアル面談を申し込んでくださった方の中には「最近QAになりました」とか、「まだまだ駆け出しです」といった方もいらっしゃって、純粋に情報が届いてないことがあるんですよね。そういった方に、「JaSSTってのに行ってみるといいですよ」とか、「ASTERのセミナー資料が公開されているので勉強の題材になりますよ」とか、そういった情報を提供すると「知らなかった!ありがとう!」と言ってもらえたりします。こっちまで嬉しくなりますね。
2025年も引き続きやっていこうと思います
私自身別にQAマスターではないので、知らないこともたくさんありますし、私よりスキルや経験がある方はたくさんいます。ただ、それでも人の役に立てる場面があるようなので、引き続き2025年も似たような活動はやっていこうと思います。
採用関係ないカジュアル面談やってる人が増えたら嬉しい
実際私がお話した方からは、「あんまりこういうのやってる人いないのでありがたいです」と言われました。たぶん探せばいると思うのですが、採用色が濃い目だったりするのかもしれません。
上に書いたように、カジュアル面談を募集する側にもメリットがあるので、この手の活動をする方がもっと増えていろんなところで行われていると、とくにQA駆け出しの方にとっては良いことなんじゃないかなーと思います。そこからQA界隈の盛り上がりにつながりそうですし。
あと、例えばキャリアに関する相談を私にした人が、他の人にも同じ疑問をぶつけられる状況があったほうが健全だと思うんですよね。伊藤の意見だけ聞いてなにかする、というのはあまり良くないよなと思ってます。
なのでみんなカジュアル面談を開きましょう!