2018/7/27, テストエンジニアによるLT大会 – connpassに参加&発表してきました。

運営のほうは主催のなそ@さとうひろゆき(@hiroyuki3gou)さん | Twitterにわりとおまかせしっぱなしでしたが、発表のほうはちゃんとやったつもり、です。

今回は他の方の発表の概要&感想と、自分の発表の概要をご報告します。

チームを作った その後 / なそさん

福岡のソフトウェアテストの勉強会で発表されてきた内容などをもとに、後日談、どちらかというと失敗事例(と御本人がおっしゃってた)について語っていただきました。

現状のチームの構成や、どんな役割の人がいるか、またどんなことが起こったのかについてのお話でした。

面白かったのが、『エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方』に書いてある

  • 指揮統制
  • コーチ
  • ファシリテーター

という3つのリーダーシップスタイルのほかに、

  • 無法

というスタイルがあるんじゃないか、という、リーダーシップスタイルの拡張の話。

これ、すごく面白い考え方でした自分には。要は「何もしないリーダー」ということですね。

自分もおそらく「無法」スタイルでやってしまったことがあります・・・。リーダーシップをどうとればいいかわからなかったり、あとは2,3人のチームだからそれぞれの自己管理でなんとなくうまく行っちゃったり。

新しい視点をもらえて個人的にホクホクでした。

ほめるをうけとめる / caori_tさん

ほめるをうけとめる

ほめられても「いや、自分そんなんじゃないんで・・・」ってなってしまうので、ほめるをうけとめたくてうけとめたくて仕方ない状態で発表を聴きました。

ほめられたときに、「そんなことないです」というのは、せっかく褒めてくれた相手や相手の価値観を否定することになります。ということで、なるほど確かに・・・と反省。

だれかからの「ほめ」を受け止められるようになるのに、

  1. 他人事のようにうけとめる
    • ほめられた対象を自分と切り離して、モノや行動がほめられたんだーと思う
  2. 自分自身でうけとめる
    • ほめてくれた相手の様子を見て、楽しそう・喜んでいそうだから、いっか!と思う
  3. ドヤってする、ワーイってする
    • 喜んでもらえそうなことの傾向が見えてきたりする、お互いにほめあったり。

というステップを踏むといいのでは、ということを学びました。

全体通して、褒める側も褒められる側も「安心した状態」になれる素敵なことだなぁと思って聞いてました。

自分もほめられたら受け止められるようになっていこうと思うので、ほめてください!

モヤモヤと向き合う / カルバートさん

モヤモヤと向き合う、というお話。

モヤモヤというのは、

  • すっきりしない
  • はっきりしない
  • ことばにできない

ような状態のこと。というのがカルバートさんの考え。

そして、ソフトウェアテストにおけるモヤモヤというのもいくつか考えて、そのなかで

  • テストが十分かはっきりしない状態

を掘り下げてみたそう。

そして、モヤモヤを氷山モデルにたとえての説明が私としてはしっくりきました。

水面下にある(=見えない)部分のモヤモヤが人によって異なっているので、ここをお互い明らかにして進めないと物事失敗しちゃうよね、と。

どうしても、同じ職場の人だったりするとモヤモヤも共有できているものだ、というような思い込みでいてしまうので、氷山の話を思い出して、ていねいなコミュニケーションを心がけたいところです。

テスト自動化とお掃除ロボット / 私

スライドを御覧ください!

大まかには、

  • お掃除ロボットを買うと、お掃除ロボットを動かすために部屋を片付けないといけなくて、結果的に整理整頓された部屋になるよね
  • テストの自動化も一緒で、自動テストを動かすために開発プロセスやテストプロセスなどを整えていくと、結果的に品質向上につながるよね

というお話をしました。

テストエンジニア教育用ツールのご紹介 / オムそばさん

ボードゲームが好きなオムそばさんが、テストエンジニアの教育にも効果があるゲーム「その言葉、何ですか?」を作りました、というとても真面目な発表でした。

テストエンジニアはテストそのもののスキルや、普段テストする対象(ドメイン)の知識が必要なのはもちろんのこと、ソフトスキルも重要です。

(※ソフトスキルの定義って何?というところはまたややこしい話になりそうなので触れません。が、ソフトスキル≠コミュ力、です。)

このゲームで遊ぶことによって、相手が納得する説明をする力の向上が期待できるそう。

現在デザイン作成中で、このあと発売(!)されるそうです。乞うご期待。

まとめ

ソフトウェアテストそのものの話だけでなく、チームやコミュニケーションの話などもあり、バラエティに富んだ内容のLT大会になったかと思います。

発表者としてはもちろん、聴講者としてもためになる会でした。

LTといいつつみんな15分ずつ話してましたけどね・・・!