2018/5/30, 増員【自動化】ワーストプラクティス 〜まずはやってみる〜 – connpassにて「抜け出そう、テスト自動化あるある」という話をしてきました。
大まかには、主にGUIのテストを自動化する際の失敗パターンを身近な例を通じて説明して、「こういう失敗すると辛いから、回避してくださいね」という話しをしました。
発表
詳しくは資料をご覧ください。
終わったあと、1点「テストを自動化するのは品質を上げるためなの?」というツッコミを受けました。
こちらの思いとしては2点。
- テスト自動化を行う際に「どうやって自動化するか」とか「自動化率」といった点ばかり注目される傾向にあるので、「品質を無視しちゃいけないですよ」という意味を込めて「品質を上げるのを目的にすべきです」と強めに言い切りたかった
- 自分としてはテストの自動化を行うことで、サービスやプロダクトの品質向上につながると感覚的に信じている
です。
その場でツッコミについてした回答は
- テストを自動化しようとすると、その時点でのテストや開発全体のプロセスの中でグダグダなところが浮き彫りになる(グダグダなところをなんとかしないと自動でテストができない場合が出てくる)ので、そこを潰していくことによって結果的に品質が上がるのでは
- 上記にも関連して、テストの自動化を通じて、それまで品質やテストに関心がなかった人に対する訴求効果がある。組織全体で「品質考えないとね」という文化をつくる役に立つのでは
です。
ただ両方とも、「テストを自動化すると品質が上がります」という論には弱いという自覚があるので、テストを自動で行うことと、品質が上がることの間、風が吹くことと桶屋が儲かることの間のところをきちんと説明づけられるように考えます。
補足
ピラミッド自体については、書籍『初めての自動テスト』を読むのがいいと思います。
また、ワーストプラクティス・あるあるという点では、『システムテスト自動化標準ガイド』(通称ギア本)や、テスト自動化の8原則 – テスト自動化研究会を見ておくといいです。