『これだけ!KPT あらゆるプロセスを成果につなげる最強のカイゼンフレームワーク』を読んだ

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だいぶ前に買って一読しておいた本。最近自分のいるチームでふりかえりの進行をすることになって、読み返しました。

以前読んだときには「KPTってこうやるのねー、はいはい」くらいの感想だったのですが、今は全く感じ方が違いました。

最近リーダー的な業務をやって、かつうまくいかずに思い悩んだりしたばかりだったところには今求めていることがずばっと書いてあって驚き。本の内容と、読む側の気持ち・シチュエーションがばちーんと合うとこういう感動があるんだなと。だから本読むのは止められませんね。

本書は、タイトルの通りKPTのやり方がかいてある本です。KPTというのは

ふりかえりに適している、「Keep」、「Problem」、「Try」の視点で物事をとらえる「思考フレームワーク」

です。

しかし、実際にはこれだけにとどまらず、チームをよくしていくための考え方やノウハウが詰まっている本でした。

表紙にも

自分とチームを次のステージに上げたいリーダーへ

と書いてありますので、全くそのとおり。

プロジェクトの実態にあったKPTの進め方3種類

KPT、私は1時間から2時間くらいかけてやるものとして理解していました。この辺はプロジェクトの内容やチームの成熟度にも依存してくるので、「この時間が正解」というものはありません。

本書では

  • じっくりバージョン120分
  • しっかりバージョン60分
  • さっくりバージョン30分

の3通りの進め方が説明されています。それぞれのバージョンで、どういった時間配分で何をやるのかが書かれているので、状況にあったモノを選択して実行することができます。

さらに、KPTをやってみて意見が多く出過ぎた場合や、逆に意見がでなかった場合に何が問題なのか、次からどういった点を工夫すればいいのか、にも触れられていて、実際にふりかえりを進めていくリーダーにとっては助かります。

例えば、意見が出にくい場合は

  • グループに分ける
    • 10人が上限、もっと少ない人数に分けて行う
  • テーマを見直す
    • チームの現状にマッチしたテーマを設定
  • 意見を引き出す質問をする
    • Keep:他の人にちょっと自慢したいことや、褒めてもらいたいことは?
    • Problem:何かガマンしていることはある?
    • Try:そのProblemをすべて取り払うには何をすればいい?

などを行う。

私にとっては、特に「意見を引き出す質問」のところが参考になりました。
上手な方に進めてもらってKPTをやったとき、そういえばこんな質問されていたなぁと思って納得。その時にはあまり深く考えずに思ったことを言っていましたが、こうやって本で学んでみると、そのときの進行の方はちゃんと場を見た上で、より良い意見を引き出すような質問をしていたのですね。さすがだ・・・。

自律的なチームを育てるためのふりかえり

KPTのやり方が解説されている本ではありますが、最後のほうの章では

自律的なチームになれば、自律的に育っていく

など、チームとしてどうなっていくかの考え方のところにも重きを置いて書かれています。

これは、KPTというのはあくまでも手段であって、チームやプロジェクトを改善していって、成果を出すのが目的だというのを忘れないように、というメッセージだと受け取りました。

KPTのやり方自体ももちろん役に立つのですが、私のようにリーダーになりたてで悩んでいる人なんかには、リーダーシップ本としてとても役立つ一冊です。

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ABOUTこの記事をかいた人

都内でテストエンジニア&ブロガーをやっている@yoshikiitoです。 ソフトウェアエンジニアの学習方法や成長するための考え方、会社に依存せず自分の力で生きていけるエンジニアになる方法などについて興味があります。 こういった方法や考え方、自分が試したことなどをブログを通じて発信します。 仕事は主にソフトウェアテストやテスト自動化。 趣味は浦和レッズと読書と技術書を買って積むこと。 技術評論社から本を出すのが夢