2018/3/7, JaSST’18 Tokyoの1日めに参加しました。

各セッションとも濃厚で、これは自分の中でもう一度咀嚼しないといけないなぁと思っているところではありますが、まずは当日メモレベルで内容を公開。

1) 基調講演 「Advances in Continuous Integration Testing at Google」John Micco (Google)

GoogleのJohn Miccoさんによる基調講演。ICST2017の再演+αとのことでした。

何度か来日しているJohnさん、何かひとつ日本語を覚えようと思って、まず覚えたのが「乾杯!」←会場盛り上がる。ただ、乾杯だとさすがに、ってことでもう一つ「おはようございます」を覚えてきてくれたそうで。こういったつかみが上手だとスっと入っていけますよね。

セッションの内容は、Googleでの大規模なテスト、まともにやろうとすると時間がものすごくかかるところを、どう効率化しているか、のお話でした。

Googleのテストは基本的に全て自動化しているそうで、またテストの結果unsafeだと判断したときに、どの時点での変更が悪さしているかをすぐ特定できるようになっていると。←このへんの詳細が自分のなかで理解しきれなかったので、資料が公開されたら再度チェックします。

また、不安定なテスト(=Flaky)への対応として、どの部分がFlakyなのかをデータをためておくような工夫をしているそうで。

私が自動テストを何年もやっていて、やはりFlakyなテストで困ったり、自動テスト自体の信頼度が下がってしまって苦労していたので、Googleでも同じような苦労があるんだなと感じました。が、一方でGoogleのテストにおけるFlakyの割合がかなり少なくて(それでもテストが膨大な分、Flakyの総量も大きくなるのでしょうが)、自動テストに関してやるべきことを大規模にかつ手間をかけて、愚直にやってるなという印象でした。

会場からの質問がちょっと、Twitterとかを見ていてもわかるように、「テストって当然自動化されてるよね」という文化のGoogleと、日本の手動ありきなテストとの意識差が出ていて、興味深い反面「Googleと全く同じにする必要はないが、意識的な部分でもっと変わっていかないと、未来無いな」とも思いました。うーん。。。

A2) WEBテスト 「Web.JaSST ~ウェブ系QAがみんなのお悩みに全⼒で提案を返す会~」

前にイベントでお話させていただいた方々が出てらっしゃったWeb.JaSSTを聴講。

パネリストが2人ペア×4グループに分かれて、お題に答えていく、という内容でした。

テスト観点の出し方や、QAとしての給与や評価の部分などのテーマが取り上げられていて、 特に品質保証チームの役割はどこまでか、というテーマでの「どこまでも」という回答で揃っていたのは「そうだよなぁ」と。理想的には、チームのためにできることは何でもやりまっせ、がいいよなーそういう仕事したいなーモニョモニョ

A3)「テスト会社のテストリード達はどのようにテストを成功に導いているのか?」

きてくださってありがとうございました

D4)「無料で始める!「龍が如く」を面白くするための高速デバッグログ分析と自動化」

龍が如くの開発過程でのデバッグログの抽出から分析、そしてオートテストでキャラクターを動かしたり等のテストについて。

ゲームのテストはあまり知見が(自分には)なかったのでとても新鮮だったのと、どちらかというとインフラよりなお話だったので耳馴染みのないことが多かったのです。

が、講演者の阪上さんがおっしゃっていた「ゲーム開発を楽しくしたい」「面白いと思ってやってないと、面白いものはできない」という考え方がすごく良いなと。テストしてる時の自分のきもちってどうだったっけ?楽しんでるっけ?と、考えるキッカケになるセッションでした。(あとは単純に、あそこまで突き詰めて工夫していけるのがすごいし、姿勢を見習いたい。。)

そして情報交換会へ。

色々な方、初めましての方やネットでは何度も合っているけど初めましての方ともお会いでき、とても有益な時間でした。

やっぱりテストやQAのコミュニティってとてもウェルカムな雰囲気があって、すごく建設的な場だなと改めて感じました。