6/30にForkwell・Autifyさん共済のイベント、TEST Study #2「ソフトウェアテストにおける自動化」にて発表をしてきました。
スライドはこちら。
YouTubeで動画も公開されております。
ざっくり、話したこと
普段はソフトウェアテストとかQAのコミュニティにおいて、主にシステムテスト自動化について話をしています。
一方今回はテストエンジニアやQAエンジニアの方だけでなく開発者の方も含め、普段より広い層の方が来られると予想していました。
まして前回がt-wadaさん(https://youtu.be/fX0DtxTTZXc)ということで、わりと広めの層に対しての話から入る、を意識しました。
そのため、話としては以下のような内容に。
- はじめに
- 自己紹介やら、自分のバックグラウンド(普段どういう仕事をしているのか)
- ソフトウェアテストの自動化
- テスト自動化、というかテストって広いですよね。だからどこのどんな話をしているのか認識合わせると共に、自動化について語る上ではポイントでなく全体でも考えないといけませんよね。
- アジャイルテストの4象限
- Testing & Checking
- テストピラミッド&類似のモデル
- 良いとされているテストピラミッド
- 悪いとされているアイスクリームコーン
- バグフィルターなんてものもある
- 一歩前に進める現実的なやりかた
- 自動化もだしテストがいまいち整備されてません、という状態からいきなりピラミッドに持っていくのは厳しい
- 理想は理想として持ちつつ、アイスクリームコーン経由でピラミッドをめざすのもアリではないか
- E2Eテスト、何をどこまでやるか(2つの選び方を紹介)
- 単体テスト、何をどこまでやるか(『ソフトウェア品質を高める開発者テスト』をおすすめ)
登壇してみて
質問を多数いただいて大変ありがたかった一方、時間内に答えられなかったものもあったので次の記事でSlidoの質問に回答する予定です。
Twitterを見ていると「ためになった」というコメントをしてくださった方もいらっしゃって、大感謝です。
私の「テスト自動化エヴァンジェリスト」という視点から、ポジショントーク的ではあるのですが、「とにかくやってみようぜ」に近い話をしたつもりです。何らか「できない理由」を越えるためのお役に立てていればうれしいです。
一方、30分という講演時間(当日はこっそり数分オーバーしていましたが)で収まらずに削った部分もあり、ちょっと紹介。
Appendixを公開&ひとことコメント
今回は特に、テスト自動化を自分たちがどうやるのかについて話をしました。技術的な話ではなかったものの「進め方」などプラクティカルな部分です。
一方、もっと組織においてどう始めるのか、進めるのか、気をつけることは何か、といったことは上記スライドの書籍やシラバスに載っています。
推進役になってしまったぞ、という方は一読しておくとよいでしょう。特に「失敗を避けるにはどうすればいいか」が、A Journey through Test Automation PatternsとJSTQBテスト自動化エンジニアシラバスに書いてあります。
これ結構残したかったんですけども、ソフトウェアテストの自動化をして、開発サイクル高速に回しつつ頻繁にテストをやっていくぞ、となると監視とかモニタリングに近づいていくんですよね。というのが『入門 監視』の付録Cに書いてあったので紹介したかったです。
(『テスト駆動開発』といい、「付録Cには良いこと書いてある」みたいなジンクスでもあるのでしょうか。)
また、QAファンネル3D版で言うところのPE(パイプラインエンジニア)にはSET(Software Engineer in Test)以外にもSRE(Site Reliability Engineering)の要素も含まれており、似た部分がある話だなと思っています。
こちらです、とにかく読んでください。
みんな大好き、まつさんの「テスターちゃん」からの引用。ツイートもだいぶバズってたので見たことある方もいらっしゃるのでは。 テストを自動化する暇がないのは、テストを自動化しないからです。サイクルを断ち切るのです。金と時間を投資するのです。
以上、Appendix(SpeakerDeckには載せていない)からの一部共有でした。