書類選考担当に頭を使わせない職務経歴書が良いのでは - テストウフに引き続いて中途採用書類選考シリーズ(?)です。
今回もあくまでも個人の感想であり所属組織の採用方針や公式見解を代表して語るものではありませんのでご注意ください。
前回は書類の書きっぷりが勿体ない的な話でしたが、今回は別の切り口で、書類落とされたとしてもヘコまないでほしい、という話です。
前職と現職とで(ロールは違うものの)それぞれ採用活動に関わって本当に思うのは、よく使われる「御縁」という表現はまさにその通りだな、ということです。
採用活動をする前は、「能力が高ければ採用されるしそうでなければ落とされる」のだと思っていました。新卒採用のイメージを引きずっていたのかもしれません。新卒の場合は純粋な能力だけでなく「ポテンシャル」みたいなものも見られると思いますが、まあおおよそ「能力次第」なのは新卒のほうが色濃い気がしています。
じゃあ中途の場合は能力は見られないのか、というとそうではありません。
能力も見られるのですが、「求めている要件に適合しているかどうか」が主な点で、もうひとつがいわゆる「カルチャーマッチ」だと感じています。これらはいずれも、本人の能力の高低とはまた別の話です。
求めている要件に適合しているかどうか、について
私は現職ではQAエンジニア、とくにイネイブリングのできそうなQAエンジニアの方に来てもらいたいと思っていて、そのような募集をかけています。応募いただく方の中には、テストエンジニアとしてとてもスキルフルに見える方も居たりするのですが、これは他人ができるようにサポートしたり教えたりすることとは少し違ったスキルです。このような、微妙に方向性が違う方の場合は、いくらスキルが高くても見送りとせざるを得ません。
このあたり、QAのほうが厳しく見られるんじゃないかなーと想像しています。
開発者は言語やフレームワーク、あるいは「こんなものを個人開発しました」という見せ方で適合しているアピールができますが、QAの場合は基本的に書類上の情報で判断してもらうしかありません。QAやテストエンジニアで技術試験を課して能力を見ている会社はかなり少ないはずです。
カルチャーマッチについて
私は「QA観」と勝手に読んでいる点をとくに重視しています。あまり良い例ではないかもしれませんが、QAエンジニアの中には「品質向上のため、開発者に対して**を徹底させてきました!」的なアピールをする方がいます。この手のスタイルはQA観がかなり異なるので、ご一緒するのは難しいな、と判断したりもします。
※具体例を細かく書き連ねると所属先の採用ハックができてしまうので、ぼやーっとした表現にしてます。ご容赦ください。伝われ雰囲気・・・!
なにかがダメとは限らないし、凹むくらいなら誰かQAエンジニアに相談するのがよさそう
ということで、書類選考がなかなか通らないなぁという場合は、書類選考担当に頭を使わせない職務経歴書が良いのでは - テストウフで書いたようにアピールポイントがズレている場合もありますし、一方で今回の記事のように単純にマッチングの問題なだけで応募者であるあなたのスキルや経験に問題があるわけではない、という場合もそれなりにあります。
なので過度にヘコまなくていいと思います。
というのと、通らんなぁと思ったらそこらのベテランなQAに見てもらうと、書類の問題なのかマッチングの問題なのか等アドバイスがもらえるかもしれません。
ベテランではないですが、私も個人カジュアル面談で書類の相談などいただいてアドバイスしたこともあるので、もし興味があればお気軽にどうぞ。
プチ宣伝ですが、QAエンジニア関連で(転職とか関係なく)話聞いて・教えてほしいという方向けにカジュアル面談もやっています。
— Yoshiki Ito/伊藤由貴 (@yoshikiito) June 29, 2024
「QAエンジニアのお仕事やキャリアについてなんでも」- 伊藤由貴さん https://t.co/Uu3PanuFDO #Pitta #QAエンジニア
※実際「相談したら書類通った!」という方も何人かいらっしゃって、お役に立てていれば嬉しいです。
あとは各社さんカジュアル面談の窓口は開いてらっしゃるようなので、書類送るまえにカジュアル面談で雰囲気聞きつつ書類選考通るためのポイントを探るのもアリですね。
転職エージェントでQA界隈めっちゃ詳しいです、という方はかなり少ないと思うので、エージェントさんの話聞くのも悪くはないですが、個人的には自身よりも経験豊富でかつ「QA募集してます!」等つぶやいていていかにも採用する側の経験ありそうな人にアドバイスもらうのが確実ではないでしょうか!