これは万人オススメの方法ではないのですが、「登壇資料作るぞ!内容考えなきゃな」ってときのひとつのやり方として、
— Yoshiki Ito/伊藤由貴 (@yoshikiito) May 24, 2024
「特に何も決めずに手ぶらでエア登壇して、喋った内容をメモする」というのがあります。
メモでもいいし、録画しちゃってもいいです。
ちょっと前にこのようなつぶやきをしたところ、「自分もやってる!」的な引用RTなどいただいたので、ブログでも紹介したくなりました。
登壇資料を作るときの方法はいくつかある
自分が登壇の内容を考えて資料を作るときのやりかたには、いくつかのパターンがあります。一番よくやるのは、Dynalistなどのアウトライナーでブレストしつつ構成を練るという方法です。
だいたいはこのやり方でできるのですが、たまにどうしてもアイディアがまとまらないときがあります。
そんなときにやるのが「エア登壇」です。
エア登壇とは
エア登壇、というのは一般的な用語ではないはずで、私が勝手にそう呼んでいるだけのオレオレ定義です。
ふつう登壇する際には資料なりを用意して、準備してきた構成にそって喋ります。エア登壇は基本的には準備なしで、いきなり発表本番のように喋る、というものです。
発表のタイトルやおおまかな内容はアイディアレベルで頭の中にある状態が前提となりますが、目次やメモなどを作らずとにかく「登壇してるっぽく喋ってみる」ことで「内容のアイディアを発散させる」ことが目的です。
エア登壇で喋った内容をもとに登壇内容を考えることになるので、Webカメラで録画するか、もしくは手元で喋ったそばから文字起こしする必要があります。個人的オススメは録画ですね。
エア登壇のメリット
発表や登壇に限らず、アウトプットを作る際の一番のハードルは、0から1の段階だと思っています。完成度が高くなくてもよいので、とにかくたたき台を出す。ここが意外と大変です。
手書きの文章や、パソコンのキーボードに向かうときと比べて、エア登壇で「とにかく口を動かして喋ってしまう」ことでたたき台を出しやすくなる、という実感があります。
テキストで思考するとどうしても「構成がおかしい」とか「なんか違う」といったストッパーが無意識に働いてしまうのですが、喋るほうがこの手のストッパーが少なく済むようです。
注意点
そんなエア登壇ですが注意点もいくつかあります。
ひとつは、登壇にこなれている人でないと難しい、という点です。初めてLTするぞ!的な人にとっては、メモもなにもなしでとりあえず喋ってみる、というのはハードルが高いので、あまりオススメできません。 発表の場数は踏んでいて、資料無しでも発表っぽく喋れるくらいの人には向いていると思います。
もうひとつは、エア登壇はあくまでもネタ出し・たたき台作成のためのものです。エア登壇の内容を書き起こしたからといって、基本的にはそのまま登壇内容としては使えません。また、いきなり完成版のようなものを生み出そうと思うとたたき台を出すハードルを下げるという目的から逸れてしまいます。エア登壇で喋った内容はほぼまるっと作り直すくらいの気持ちでやるのがオススメです。
詰まったら試してみてください
ぜひ。