テスト自動化について書かれた本のまとめです。
ここでのテスト自動化は、どちらかというとテスターやQAロールの人が行うGUI操作あたりのテストを自動化する場合の「テスト自動化」を指しています。
具体的なツールの使い方についての本は除いてあります。
日本語書籍
システムテスト自動化標準ガイド
通称ギア本。電話帳のような厚みがあります。
翻訳本なので発行自体は古いのですが、書いてあることはまだ陳腐化していません。
個人的には、この本をまずはざーっと読んでからテスト自動化に着手する。そして、自動化中に都度戻ってポイントを読み返す。が良いと思います。本書を読んで「なるほどわかった!」といって自動化を始めるようなものではないです。読み返し前提が良いでしょう。
システムテスト自動化を、最初から全てまるっと成功させるのはかなり厳しい(おそらく無理では?)と思うので、本書を読んだ状態でまずは小さく失敗すること。そして、読み返して「なるほどこういうところに気をつければいいのねー」と実体験からの理解をして、また次のステップに進む。理想。
初めての自動テスト
これも良書です。Webが主ですが、考え方自体はWeb以外のジャンルでのテスト自動化にも共通する部分が多いです。この本のおかげで「テストのピラミッド」が一気に認知された感があります。
(テストのピラミッドについてはテスト自動化における集中と拡大 | テストウフで書いたので参照)
これからテスト自動化するんだーという人に、ギア本を「読んで!」と言ってもかなりハードなので、一見するととっつきやすそうに見えるこちらの『初めての自動テスト』を渡すのはアリですね。
英語書籍
Experiences of Test Automation: Case Studies of Software Test Automation
テスト自動化に関するケーススタディ。読んでいると、やはり海外でも悩みポイントが結構共通なことがわかります。
各セクションで、どんな規模・ドメインのシステムで、うまくいったか失敗だったかなどがまとまっているため、読み手の現状に近いものが見つかると思います。
A Journey through Test Automation Patterns
架空の(でも実際にありそうな)テスト自動化の物語と、アンチパターンやテスト自動化のコツが載っている本。ボリュームがありますが、各種パターンのところは独立しているので、ぱっと開いたページに載っているパターンについて議論したりするのも面白そう。
おわりに
まとめ、といいつつ少ししか載せていませんが、これは
- 日本語の本だと、テスト自動化をメインに扱った本が少ない
- テスト自動化に関する洋書を自分があまり読んでない
からです。。
「コレおすすめだよ」というのがありましたら、教えてください。